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粉雪



君がいつ、どこで何をしているのか
それとも、何もしていないのか
どちらでもいいのかもしれない
どちらであっても、関係ないことだから




――今度はいつ来る?


…なんて、聞くことはもう止めた。
いつだって、答えは得られないままで。
そして、いつだって答えはひとつだから。


『いつでも来れるようにしておけ』


なんて傲慢な。
それでも、それに縋るしかなくて。
それでも幸せだと思ってしまう。
そんな、心をごまかすことはできなくて。


「悟空」


ふと顔を上げると、そこには、いつものように暁色の瞳があった。
滲み出る心の色は、幸せの色だけではなくて。


(贅沢だなぁ)


もし、返事をせずに。
決して待たずに。
彼以外の人を見つめてしまえば。
彼は、どんな表情を浮かべるだろう。


(好きだよ)


その想いは変わらない。
けれど、心が疲弊していることも確かなことで。
ほんの少しだけ、距離を置きたくなった。


「三蔵」


ごめんね。
もう、限界だよ。
だから許してほしい。


空を舞う、この粉雪のように。 憎しみが降り積もらないうちに。


【Fin.】



後書代わりの戯言



実に久し振りの三空がなぜこんなにアンハッピーなのか…
大変に疑問でございます(苦笑)


どれくらい振りなのかが自分でもわからないのですが。
…い、今確認しましたところ、去年の五月から書いていなかったようです。
お、おかしいですね…一応このサイト、最遊記メインだった筈なのですが(爆)


まぁ、リハビリということでお許しください。


個人的に大変うれしいことがありました。
やっと、念願のミニモバイルを購入したのです!
この小説はそのミニモバイルで初めて書いたものです。
思った以上に書きやすくて感動しています。


これでインターネットに繋がれば言うことなしなのですが(苦笑)



よろしければ、ご感想などいただけましたら幸いですv


web clap



2009/01/09 Wrote
2009/01/14 UP




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7-mori eyelid (©) Midori Yuki
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