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†Whiteout†





白い世界。
真っ白で、何もない。
冷たいようで、温かい。
現実味のない、空間。


(ここは、どこだろう)


ぼんやりと思う。
何故、私はここにいるのだろうと。
記憶を探る。


(あぁ、そうだ)


自分の心が見えなくて。
貴方の心も見えなくて。
どうしたらいいのかわからなくて。
その迷いを抱えたまま、進もうとして。


(崩れた、瓦礫…)
(叫び)
(痛み)


次第に蘇る記憶。
取り戻す輪郭。


(――本当は生きて、貴方に逢いたい。)


意識を失う前に、強く願ったこと。


(…レノ先輩)


瞼を開けて。
目の前に広がる光景がどんなものでも。
もう、逃げないと誓った。
貴方を追う為に。
迷わないと、決めたから。


(今は伝えられないかもしれない)


けれど、辛くても、苦しくても。
これが私の、答え。


「――ミドリっ!」


そうして私はまた、現実へ戻る。
今度は、確かな想いを抱えて。



【to be continued...】


後書代わりの戯言


3年ぶりに書きました。
作品中のヒロインも、ちょうど3年間昏睡状態だったことになっています。
まぁ、なんて偶然!(←待て)


ということで、お久しぶりです。
お仕事が忙しくなったこと、
別ジャンルの作品を書いていたこと、
スマートフォンに機種変して、ゲームが出来なくなってしまったこと、等、
諸々の事情が重なり、この世界から離れてしまっていました。
でも、久しぶりにタークスの小説(公式のもの)を読んで、熱が戻ったのです。
書けて良かったです、本当に。


ここからラストまで、それほど話数はありません。
今までのようにお待たせすることは…ないように頑張ります。
どうぞ最後まで宜しくお願い致します。


宜しければ感想等頂ければ幸いです!


web clap


2012/05/20 Wrote
2012/08/23 UP



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7-mori eyelid (©) Midori Yuki
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