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§警告§



深夜、暗い部屋で一人、物思いに耽る。
暗闇に想うのは、強い瞳が印象的な、少女。





呟く名前は、彼女のもの。
凛とした雰囲気を持つ姿に相応しい、名前。
こんなにも、触れたい。
こんなにも、独占したい。


(驚いていたな、と)


あの日からずっと、彼女の左手首を飾る細い銀の鎖。
作ったのは自分だ。


――チャリ


胸元を探り、何本も重なる鎖の中から、細いものを手繰り寄せる。
留め金に散りばめられた小さな輝石。
そこに、彼女の瞳と同じ色の石が嵌められていることを知っているのは、自分だけだ。
そっと、唇を寄せる。
温もりは返らないけれど、蘇る、記憶。
震える唇。
濡れた瞳。


『な、なにを、するんですかっ』


羞恥に染められた頬。
すべて、自分のものにしてしまいたい。
理由なんて、どこにもない。
ただ、衝動だけがある。


(気をつけろ)


警告。
誰に向けてのものなのかさえ、不明な。
意識の底から湧き出るモノ。


(後戻りは、できない)


追い詰めて。
必ず、手に入れてみせる。


(ただの先輩じゃあ、ものたりないからな、と)



【Fin.】



後書


レノさん、こわぁい。。。
ストーカー一歩手前なんじゃないかな、と(苦笑)


FF7の夢小説。。。楽しくて仕方がありません
いや、もちろん、他の更新は忘れてませんよ???(汗)



よろしければ、ご感想などいただけましたら幸いですv


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2007/05/13 Wrote
2009/01/01 UP



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7-mori eyelid (©) Midori Yuki
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